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September 11, 2004

八木氏 辺野古レポートNo.3 2004.09.09

信州から沖縄へ行っている仲間からの「辺野古レポート」です。
マスコミが詳細を伝えない現地の様子を知ってください。

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No.3
04.09.09 2-1

 皆さんの期待に応えられず、本当に申し訳ない。
今日午後、辺野古沖で、新ヘリ基地建設のボウリング調査着工が強行され、これを阻止できませんでした。

 本日、「10時より強行」との情報もあり、6時に集合、待機。続々と全国から参加者が集まり、500人が辺野古テント村を中心にキャンプシュワブ前、その他港湾に入る主要な道路で防衛施設庁の襲来に備えました。
 陸上作業用ヤード設置場所と港湾へ至る細い道のわきに、テント村はあります。ここを通らない限り、座り込みの全員を排除し突破しない限り、着工は不可能です。そのはずでした。
 「正々堂々と着工する。」施設局長は、先日の新聞で、そう豪語していました。私たちも「望むところだ」と構えていたのです。

 ところが、施設局と業者は、「調査」を強行したのです。辺野古から車で2時間もかかる遠く離れた南部の港から出港して直接辺野古沖(←辺野古の浜からほとんど見えない!)に入り、ブイをひとつ浮かべ、塩分濃度かなんかをちょっと測って、当局は引き返していきました。「ボーリング調査着手」とはまったく名ばかりの、セレモニー。既成事実作りです。

 私たちの座り込みは、回避されました。膨大な量の情報操作(ダミーの船さえ出した)を行って。「作業用ヤード建設にかかる」「キャンプシュワブからも船を出す」「そのための申請中」などの情報を報道させたことなども、今となっては、すべてが今日のための壮大な欺瞞工作だったということです。大した「正々堂々」っぷりだ。

 「調査」の間、私たちに大急ぎでできたことといえば、
1.数隻のボートとカヌーでの抗議行動
2.県会議員団による施設庁への直談判
3.施設庁がマスコミ用にお膳立てした船への、施設庁職員の乗り込みの阻止
4.陸上部隊の急襲に備えた座り込みの続行

 でした。すべてが現地責任者たちの指揮の下、迅速に、整然と行われ、マスコミ船への職員乗船は、これを阻止し、おそらく相手は想像すらできなかったこちらの船団の登場と肉声での抗議に激しく動揺し、陸上部隊は、400の座り込みの前に、ついに登場できなかったのです。

 そうはいっても、(現地メンバーからの評価や総括はあらためて伝えられると思いますが、)私が思うに「運動」ではなく、「阻止」を目的に掲げた以上、私たちの、負けです。着工阻止に失敗したのですから。
 しかし! 奴らが、莫大な策を弄してまで、陸上作業を回避したのは、なぜでしょう。成功の見込みが無かったからではないでしょうか? 多くの人々が、政府の計画を決して認めないということを、自ら知っているからこそ、ではないでしょうか。

 そこに希望があります。そこに次の勝利があります。作業用ヤードのエリアを使わない限り、建設は絶対に不可能です。今日の施設庁のやり方を、強行を見て、沖縄で立ち上がる人はさらに増えるでしょう。思えば、基地建設計画浮上から着手まで、政府は8年もかかっている。今日までの闘いあればこそ、でしょう。工事にかかる時間はいかほどでしょう。順調に建設できるなんて、皆さんも思いませんよね。その間に計画を白紙撤回させましょう。1日もはやく。

 2639日におよぶ座り込みを続けてきた辺野古のおじい、おばあに対して、反対協議会で144日間、座り込み続けた平良夏芽さんが、涙を流して深々と頭を下げました。

 「おじい、おばあ、済みません! 阻止できませんでした! 全力でやったけど……おじい、おばあに、もう難儀させないように、これまでも本気だったけど、もっともっと本気で、運動じゃなくて、本当に阻止するために、がんばります!」

 座り込み3日目ごときの私は、彼のその思いやお年寄りたちの思いのいくらも共有できちゃいません。その涙も叫びも、共にすることは、まだできません。永久にできないかもしれません。そのことにこそ、今日は、くやしみたいと、しっかりと向き合いたいと、思っています。

 第1ラウンドは、負け。第2ラウンドでは、どうでしょうか。私の第2ラウンドの場は、松本になるでしょう。明日を最後に、一旦、帰宅の途に付く予定です。留守中にやるはずだった事が、しこたま、たまっています。はい。ちゃんとやります。やるってばー。でもひさしぶりにファミコンもやりたいよー。プラモつくりたいー。二
度寝したいっす。腹いっぱい肉食いたい。誰か石原みたいに焼肉2年分くわしてくれんかなー。もー、140日とか、2000日とか座り込みやってるって、ほんっと信じがたい世界だ。やれっていわれてやる気になるか? ふつー。私はパス1って感じ。でも知り合っちゃったから、もう放っておくわけにもいかない。

 松本に帰ったら、できるだけ多くの講演や集会にちゃんと顔出したいと思ってます。可能なら、少しでも、この問題に関して発言の機会をください。

 「着工」という既成事実をもって、人の注目度を落としあきらめさせることを政府が狙っているならば、明日は、より本格的な攻勢が来る可能性があります。明日、もう1日がんばります。ご注目、よろしくお願いします。
                                八木

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